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『かんなぎ』は、武梨えりによる日本の漫画作品。副題は「Crazy Shrine Maidens」。 『Comic REX』(一迅社刊)にて創刊号(2006年1月号)より連載開始。2009年1月号より、「作者の病気療養」という理由で長期にわたる連載休止の状態となっていたが、2010年9月に2011年に連載を再開する旨が発表され、2011年7月27日発売の『Comic REX』9月号より連載を再開した。また、『Comic REX』2010年4月号より、漫画家の結城心一によるスピンオフギャグ漫画『かんぱち』が連載中(後述)。 2008年10月よりテレビアニメが放送、2008年6月よりテレビアニメ企画と連動したインターネットラジオ番組も公式サイト上で配信された。 == あらすじ == 美術部員の高校1年生御厨仁は霊感が強い少年。地区展に作品を出すため、切り倒された神木を元に手彫り製の精霊像を作っていた。すると地面に置いていた精霊像が砕け、中から「産土神」を自称する少女、ナギが現れた。神木が切り倒されてしまった為に仁が住む神薙町には災厄を生むとする「ケガレ」が出現する。それを退治する為に仁とナギの共同生活が始まった。ナギの妹ざんげちゃん、幼馴染のつぐみなどを交え、明るく楽しい日常が繰り広げられるが、ナギが「ケガレ」についての詳細を不自然な程に知らなかったり、時々記憶が途切れたり、人格が変わったりして自我が脆弱であることが判明する。仁は未熟な自分と彼女を重ね合わせ、2人は共に自分探しを始める。 ナギの人格が変わるのを不審に思った仁は思い切ってナギのもう一つの人格(かんなぎ様)に話しかけてみると会話が成立し「ナギの正体を知るとナギが崩壊する」意を告げられると共に、樹のイメージの夢を見る。 謎をはらんだまま夏の合宿へと舞台は移動し、仁たちは他の街を守護する神と出会う。そこで「神」は「分身霊」と呼ばれる複数の人格を持ちそれぞれの自意識は同一である事が判明する。つまりナギは、何故か自意識が上位の人格と同一でない「おかしい」分身霊である事が推察された。 ナギの謎の全容が中々明らかにならない中、仁は謎の人物大東(おずま)と出会う。大東はナギの知り合いであると言う。彼は実はケガレが集まった存在であった。 仁はナギへの恋心を自覚し、デートを持ちかけ告白を試みる。しかし、そこにデートを邪魔しにざんげちゃんが現れ、「大東はナギの想い人」であると仁に告げ動揺を誘う。大東と再会したナギは記憶が戻り、大東を自ら身体に取り込み穢れ、自分を祓うようにざんげちゃんに頼む。そして、ざんげちゃんによってナギは消滅させられてしまう。 ナギの消滅で悲しみにくれる仁だったが、修験者である祥峰の助けを借り、文化祭にナギを復活させることに成功。ナギを霊視する度に視える樹のイメージの正体は「因果の樹」(因果=縁)であり、ナギは縁結びの神である事が判明した。しかし、再度顕現したナギは仁の記憶を失っていた。ナギの謎を明らかにすべく、仁は祥峰の助けを借りナギを霊視し、過去を覗き見る。過去の世界、中世の日本でナギはかんなぎ様と呼ばれ崇められていたが、神らしい人間味に欠けた人格だった。ナギはその威光から賊に目をつけられていた為、修験者である大東が護衛につけられた。大東は自分自身も人間味に欠けた人生を送っていた苦い経験から、ナギの冷たい人格を憂慮した。大東は御厨の女である雲雀と出会い結婚し、彼女と共に「人」としての生き方をナギに教えて行った。ナギと大東はやがて賊の攻撃である蟲毒(ケガレ)と対峙し、これを祓おうとするが、蟲毒が呪いを自己増殖する為ナギの戦闘では祓い切れず、大東が自身の身体に呪いを閉じ込めることによってこれを封じた。しかしそれでは大東が人として生きる事も死ぬ事も出来ない為、改めてナギが自身の身体に大東を取り込み、彼を人として転生出来るようにした。その結果ナギの土地である神薙の地は何百年も穢れることとなった。穢れたナギは妹によって祓われた。これらの過去を見て、仁は「大東はナギの恋人ではなく、ナギを人間にしてしまった人」と悟る。このエピソードで大東と雲雀が仁の先祖であることが示唆されている。 縁を辿る旅の終わりで仁とナギはかんなぎ様と出会う。「ナギは自由意志を持ってしまった為に産土神として振舞わない恐れがあるので上位人格が意識に干渉していた」真実を知る。仁がナギの心を自由にしてやって欲しいと頼むと、かんなぎ様は「ナギとの縁を切る」と告げる。その真意が分からないまま日常に戻った仁は、改めてナギに恋の告白する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「かんなぎ (漫画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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